[書籍] ティムクック アップルをさらなる高みへと押し上げた天才 感想まとめ

2024年5月27日月曜日

読書レビュー

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こういう人におすすめ

ティムクックのことを知らないという人

アップル、ジョブズのファン

概要

2011年ティムクックがAppleのCEOを引き継ぎました。クックの知名度は低く、批評家たちはジョブズなしではAppleは終わりを迎えるだろうと危惧していました。

しかし、クック主導のもとAppleは世界で最も価値のある企業となる。株価は3倍以上になり競合他社を圧倒しています。

ティムクックはどのような人物なのか、いかにしてAppleに入ったのか、そしてAppleの今後の展望は

目次

  • 序論うまくやってのける
  • 1章スティーブ・ジョブズの死
  • 2章アメリカの深南部で形作られた世界観
  • 3章ビッグブルーで業界を学ぶ
  • 4章倒産寸前の企業に加わる、一生に一度の機会
  • 5章アウトソーシングでアップルを救う
  • 6章スティーブ・ジョブズのあとを引き継ぐ
  • 7章魅力的な新製品に自信を持つ
  • 8章より環境にやさしいアップル
  • 9章クックは法と戦い勝利する
  • 10章多様性にかける
  • 11章ロボットカーとアップルの未来
  • 12章アップル史上最高のCEO?

印象に残ったこと

  • 外部の人々からはクックのCEO就任は想定外でありジョブズのようなタイプのリーダーであると捉えられていなかった。しかし、クックジョブズの不在時にアップルの指揮を任せるほど、ジョブズからの信頼が厚かった。

  • クックの学生時代は控えめで向上心の高く、常に成績優秀な生徒だった。知的で穏やか、陽気な一面もありスター性のある学生だった。上級生になると学校年鑑を作る作業に参加しビジネスマネージャーとにた役割を引き受けた。クックのおかげで学校年鑑の売り上げ記録を更新し広告収入も上昇した

  • IBMへ入社するとJIT(ジャストインタイム)生産の複雑さを学んだ。知識と経験はアップルの製造プロセス見直しに活用された。IBMではハイポ(ハイポテンシャル)を持った人物として認知されるようになった

  • 1998年クックはアップルへ入社した。当時は倒産寸前で士気も低かった。Windowsが出てきてからアップルのシェアが狭まり、赤字に次ぐ赤字で大きな負債を抱えていた。この頃当時のCEOがジョブズが創設したネクスト社を買収することでジョブズをアップルへ呼び戻している

  • ジョブズがCEOに就任した直後、ふざけた社員がジョブズからのメールを装い、「会社にある水飲み場から水を飲む際、代金を支払う義務が生じ、8時間の勤務時間分の酸素代が給与から差し引かれる」と書かれていた。それを読んだジョブズは「すごく楽しかったよ。でも我々は会社をより良い場所にするために将来に眼を向ける必要がある。幸運を」と返信し、社員はクビになった

  • クックはアップルからのリクルーターのオファーをなん度も断っていたが最終的にジョブズと会うべきだと結論に至った。ジョブズと一緒に働くことは一生物の栄誉になることを確信していた。ジョブズは「クックは同じビジョンを持っていて高いレベルで戦略を話し合うことができる」と語っている

  • ジョブズクックは気質や立ち振る舞いが全く違う。ジョブズは製造業者が期日通り納品できなかった場合「お前たちは腰抜けのくそったれだ」というような人物だった。クックは叫ぶことも怒鳴ることもない静かなリーダーだった。しかし、質問攻めをする人物で回答者が詳細を把握していない場合、会議室からでていくよう要求する一面もあった

などなど

まとめ

ややAppleよりの文章がみられます。当然といえば当然ですが・・・。それでも委託している企業の労働環境問題、クックのCEO引き継ぎの緊張、不安の様子、FBI関連の訴訟問題などAppleにとってあまり良くないことでも、ありのままに書かれていました。

書籍の中身はティムクックの簡単な生い立ち、Apple入社までの経緯、ジョブズとの関わり合い、Apple事業内容などの内容になっています。翻訳本のためか中身は淡々と機械的に書かれている印象でした。ところどころ主語がわかりにくい文章があったように思います。

正直、ティムクックという人物やAppleの全体像について何も知りませんでしたが、この書籍を通じてティムクックの人となりやAppleの事業について理解が深まったと思います。特にジョブズとの掛け合いや「ティムクックのティムクック」なる人物などは面白く読めました。

ティムクックの人物像、ひいてはAppleの理解を深めるために読んでみてはいかがでしょうか。


ティム・クック-アップルをさらなる高みへと押し上げた天才

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[書籍] ティムクック アップルをさらなる高みへと押し上げた天才 感想まとめ

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